株主のワンマン度の判定
株主のワンマン度判定です。
ワンマン度というのは何かというと、社長の鶴の一声で全部決まる会社なのか?
みたいな話なのです。
実際には議決権の比率のことです。これは株の株式数ではなくて議決権数です。
普通の会社は株式数イコール議決権です。
しかしながら、種類株式という株式があります。
これは会社法で認められています。
例えば、黄金株とかいうのがあります。
ふつう議決権1は1ですけど、黄金株は1株で大量の株に対抗できることになっています。
他には、全く議決権のない株があったりします。
無議決権株式といって、その場合は配当優先無議決権とかそういう名前になるようです。
そのような議決権のない株もあります。
だから議決権のない株を除いて議決権のある株で考えるということです。
議決権の数で社長が50%以上持っていれば、もう大体なんでも決まる会社になります。
つまりワンマン度が高い会社となるわけです。
みんな合わせて議決権の数が30%もない人たちばっかりだと、みんなで話し合わなければ何も決められない。
みんなで決める会社とワンマンの会社を分けて考えますよということになります。
ワンマンの会社でワンマンというのは親族も含めていいわけです。
社長とその親族を含めて議決権が50%以上ある。
こういう見方をしていますので多くの会社はワンマン会社ということになります。
お父さんが株を持っていて、兄弟も株をもっている。
全部を合わせれば50%以上あるといえば、それはワンマン会社というふうにみます。
このようなイメージで会社のワンマン度を判定するという手順になります。
普通の中小企業はほとんどワンマン度の高い会社と判断して、ほぼ間違いありません。
社会保険労務士・行政書士・FP 大西英樹