事業承継に活用できる会社で掛けている保険
中小企業の株というのは自社株です。
一般のトヨタやユニクロなどの株式と同じように価格がついているわけです。
自社株の価格につき方に関しては次の段階でお話をしますけど、とにかく価格がついているのです。
自社の株価が高いと高い分だけ相続税とか贈与税がかかります。
それをなるべく安くしたいとすれば、株価の評価を下げたいわけですよね。
元々そういう発想がない人も多いですけど、私たちから見ると、自社の株価は下げた方がその分の税金が安くなりいいのです。
そういうことに生命保険が使えるよっていうことですね。
それから自社株っていうのは、買い取らなきゃいけない場合もあるので、いろんな親族や社員に分散していたりすると大変です。
買い取らなければ、事業承継しづらいとかいうことがあります。
たとえば、自社株の買い取り資金が必要であったり、社長が死んじゃったらどうすんだとか、そのときの死亡退職金だとか、あるいは役員さんの勇退ですね、勇退する退職金ですね。
それと、社長が死んじゃったら株を移転しなきゃいけない。
後継者にその移転対策、あるいは納税資金、社長家の相続ということこういうことが全部絡んでくるのです。
事業承継をするとこういうところに保険を活用するわけです。
従って、今までの事業保障とか節税とか、福利厚生とか、あるいは財務強化とかでかけている保険があると思います。
事業承継においては、全然違う用途で保険が活用されるということになります。
ですから、今まで使ったこともない使い方というふうに言えるかもしれませんね。
これはもちろんお客様の状況によっていろんな形を使っていくわけですけど、事業承継の実務の現場では保険以上に使えるものはない。本当に保険がないと困ってしまうくらい生命保険が活用できます。
今はなかなかわからないと思います。でも、しだいにわかるようになってきますのでご安心ください。これがきちっと理解してもらえるようになったら、もうすごいですね。
例えば、自社株の移転対策に保険が使えるというのは、考えたことがないと思います。
あるいは社長家の相続対策です。これも密接に事業承継と関わるとかも考えたことないと思います。
事業承継の対策に新しい考え方を皆さんにお伝えすること。
それが社長をハッピーにするし会社をハッピーにすることに繋がっていく。
ということをわかっていただければいいなと思います。
社会保険労務士・行政書士。FP 大西英樹